デザインやアートの視点で地域の自然環境や社会環境の特徴を探るためのフィールドワークを行いながら、日常では意識されない「見えない景観」をテーマとした制作実践と研究を続けている。また、写真や映像を、空間、あるいは空間を含めた人の活動をドキュメンテーションするためのメディアとして定義し、地域において行われる多様な活動や、現代美術のパフォーマンスの記録・編集を行なっている。近年は、地域が継承してきた祈りの記号としての〈鳥居〉に着目し、地図上に記載されないものも含めて神社を巡り、〈鳥居〉の姿を記録している。日本の景観の中ではごく当たり前のものであり、いつの間にか我々の環世界から抜け落ちてしまった〈鳥居〉は、過疎化による地域コミュニティの減少に伴い、現在人知れずその数を減らしている。東北地方の〈鳥居〉を具に調査することを通じて、地域の文化的景観の現在地について考察を続けている。